教会全体の新しい命と力のもとは、聖書の新しい翻訳による福音理解の革新と、教会の礼拝そのものに対する新しい神学的展開であった。それを背景に起こったヒム・エクスプロージョン(賛美歌爆発)の現象は、単に賛美歌集の改訂が盛んになされたことだけではなく、それはむしろ結果であり、一つ一つの賛美歌に対して新しい内容と表現が模索されてきた現実がより重要である。またそれを単発的な爆発現象ではなく、新しい時代を拓く「現代の賛美歌ルネサンス」として捉え、解説しているのが本書である。
(日本賛美歌学会ニュースレター2001年12月。)
読み進むうちに「現代における宗教はいかにあるべきか」といったことまでも考えさせる一冊だ。
(読売新聞朝刊全国版、2001年3月7日)
読者は著者のわかりやすい、劇的でかつ詳細な解説をとおして、出来事の核心に触れ、さらに「ヒム・エクスプロージョン」の影響を受けたとされる『讃美歌21』の実際をもつぶさに見るという二重の恩恵に浴することができる。
(日本基督教学会紀要『日本の神学』2002年)
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本書はその全体において、常に新しく私たちに臨まれる神と出会うために、私たちの側の『自己変革』を恐れないことを強く促している。 -中略- 本書が内包するエネルギーに比して、あまりにも書き足りないもどかしさが残る。著者は国立大学教授と聞くが、牧師養成の神学校こそ著者を招いて講座を開いてほしいと切に思った。
(月刊『本のひろば』2001年5月)
本書によって、現代の賛美歌研究が始まりました。それは、今後の賛美歌研究に欠くことができない貴重な資料になるはずです。
(『信徒の友』2001年6月)
豪雪の便りが聞かれる新潟に、いま最も輝いている賛美歌学者がいる。『現代の賛美歌ルネサンス』の著者、新潟大学の横坂康彦教授である。 -中略- 大学での教育・研究活動と並行して日本で四十年間使われてきた賛美歌集の大改訂に携わり、優れた学識と新しいセンスを発揮されている。
(新潟日報「朝刊」、2001年3月4日)
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