(1995年の初版に対し) 筆者が感心したのは、さすがにキリスト教関係者の筆が加わっただけに、一般の音楽学者や評論家の手になる書物に比べて、教義や典礼に関する歴史や方法が詳述されていることだ。さらに最後の章である「賛美歌とクリスマス・キャロル」で掲げられている現代の賛美歌や霊歌、日本のオルガン音楽といった項目は大変珍しく貴重でもある。 -中略- この書を契機に宗教音楽に対する偏見がなくなり、愛好者が増えることを期待したい。
(『音楽現代』1995年11月)
「魂の言葉」と著者たちが表現する宗教音楽の広大な森をガイドする一冊だ。読んでから聴くもよし、聴いてから読むもよし。
(新潟日報朝刊、1995年10月18日)
これは聴きどころを中心とした宗教音楽への入門書としてことによくできており、音楽史中心のキリスト教界で従来類書が無かっただけに高く評価されるべきだろう。
(月刊『本のひろば』1995年10月)